ツインバード工業は、「カフェ・バッハ」店主の田口 護氏監修の全自動コーヒーメーカーに、大人数で楽しめる6杯用「CM-D465B」を追加し、11月上旬に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は45,000円。
「カフェ・バッハ」監修、6杯用「全自動コーヒーメーカー CM-D465B」
日本の自家焙煎コーヒー界の第一人者である、「カフェ・バッハ」店主の田口 護氏監修の全自動コーヒーメーカー。2018年10月に発売された3杯用の「CM-D457B」の、抽出過程を五感で楽しめる構造はそのままに、一度に6杯(約900ml)まで抽出できるようにしたという。家族みんなで楽しみたい、マイボトルに入れて持ち出したいなど、さまざまなシーンでコーヒーを味わえるとする。
大容量でも豆を均一に美味しく挽けるように、ミルを改良。従来は4×4枚のミル刃だったが、CM-D465Bでは4×5枚のミル刃にした。豆の量が増えてもモーターへの負荷を軽減し、安定して均一な粒度で挽けるという。
ドリッパーに備えていた除電効果のある樹脂をミルパーツにも採用することで、粉の飛び散りも軽減。ミル刃の素材は従来同様に、独自設計のステンレス製・燕三条製の刃を採用している。
一度に6杯(約900ml)まで抽出できるようにした
右が3杯用のドリッパーとサーバー
4×5枚のミル刃を採用し、豆の量が増えても安定して均一な粒度で挽けるという
上が3杯用の4×4枚のミル刃、下が6杯用の4×5枚のミル刃
大小2つのドリッパーで1~3杯と4~6杯を淹れ分け
1~6杯のコーヒーを淹れられるようにするため、ドリッパーにも工夫を施している。新たに大小2つのドリッパーを付属し、小さいドリッパーは1~3杯のコーヒーを淹れるときに、大きいドリッパーは4~6杯のコーヒーを淹れるときに使用する。豆の量が多い場合には、底面に厚みを出したすり鉢状のろ過層が良いことにたどり着き、それぞれドリップ時に最適なろ過層ができる形状にしたとする。
蒸らしに使うお湯の注ぎ方や間隔は、それぞれに応じたプログラミングを用意。どの杯数設定でも、レジェンドが認める安定したクオリティのコーヒーが楽しめるとする。2つのドリッパーは重ねられるため、収納時も場所を取らないという。
1~3杯用と、4~6杯用、大小2つのドリッパーが付属
どの杯数設定でも、安定したクオリティのコーヒーが楽しめるとする
ドリップ後
同社製品担当者によると、3杯用の製品を作ったときよりも、今回の6杯用の方が開発に苦労したという。3杯用は「カフェ・バッハ」のコーヒーの淹れ方を忠実に再現すれば良かったが、容量を増やした6杯用は、ミルもドリッパーも形状を変える必要があった。約1年の開発期間でトライ・アンド・エラーを繰り返し、完成に至ったという。
温度設定は、豆本来の味を引き出す83℃と、深煎りやアイスコーヒーに適した90℃の2段階に設定可能。サーモセンサーを搭載し、注がれるときに適温になるという。抽出が始まる前にはヒーターでサーバーを温め、抽出後30分間は淹れたての温度にキープされる。
本体サイズは、約160×335×425mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約4.8kg。消費電力は790W。コード長は約1.4m。ミル定格容量は約66g。ミル定格時間は約7分。カラーはブラック。計量カップ、お手入れブラシ、ガイドブック、かんたんガイド、ペーパーフィルター(サイズ「102」5枚、サイズ「103」5枚)が付属する。
約1年の開発期間でトライ・アンド・エラーを繰り返し、完成に至ったという
ドリッパーの試作品
操作部。温度は2段階に設定できる
抽出後30分間は淹れたての温度にキープされる
「カフェ・バッハ」店主の田口 護氏が登壇。ツインバードの意外な工夫に驚き
会場には、「カフェ・バッハ」店主の田口 護氏も登壇。6杯用の全自動コーヒーメーカーについて次のように語った。
「コーヒーは3杯までなら美味しく淹れられるので、最初にツインバードさんから3杯用を提案されたときはよくわかっているなと思いました。しかし4杯以上となると難しく、同じ作法で抽出しても味が変わってきます。6杯用となるとさまざまな難しさがあり、どこまでできるのかと気になりました。
ドリッパーはどのように工夫するのだろうと思ったら、意外にも2つのドリッパーを重ねるという方法だったのです。単純なことではありますが、我々にはない発想だったので嬉しかったですね。自信を持ってオススメできる製品です」
「カフェ・バッハ」店主の田口 護氏
2つのドリッパーを重ねることで1~6杯抽出に対応するというのは、「カフェ・バッハ」側にはない発想だっという
関連リンク ツインバード 製品情報
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