ミーレ・ジャパンは、日本唯一のグラインダー式ビルトイン エスプレッソマシン「CVA6800」を7月7日に発売した。価格は59万8,000円(税抜)。発売に合わせ、関係者向けに開催された発表会ではマシンの実演のほか、多彩なライフシーンを想定したエスプレッソマシンのある住空間コーディネイトも披露された。
空間に調和するビルトインタイプのグラインダー式エスプレッソマシン「CVA6800」
美しいデザイン、機能、使いやすさを兼備したG6000シリーズの最後を飾る
本マシンは、豆から挽くグラインダー式の家庭用エスプレッソマシンとしては、日本で唯一のビルトインタイプ。同社が展開するビルトイン調理機器G6000シリーズの1つで、すでに昨年、一昨年に発売を開始した食器洗浄乾燥機、調理機器と並び、美しいデザイン性と機能性、使いやすさを兼ね備えているという。
発表会の冒頭、同社の代表取締役社長・松原秀樹氏は次のように話した。
「G6000シリーズは、ミーレの高いデザイン性と機能性、20年の使用を想定した耐久性、そしてミーレの技術を結集したビルトインシリーズで、このCVA6800の発売で完結します。ここ数年、日本ではより本格的なコーヒーを求める傾向が高まっており、コーヒー先進国ドイツのミーレも需要に応えていきたい。同時にどんな住空間にも合わせられ、生活を豊かにできるビルトイン式の魅力を広めていきたいと思っています」
実機を使ったデモンストレーションは、コーヒーに造詣が深く、人気カフェ「自由が丘ベイクショップ」をディレクションするユニテ代表・浅本充(まこと)氏が行なった。
「G6000シリーズを通してビルトイン式の持つ可能性を広めたい」と話すミーレ・ジャパン 代表取締役社長・松原秀樹氏
浅本氏は企業の飲食部門やライフスタイルのコンサルティングにも参加
豆の量、挽き方、抽出温度、蒸らし時間など、組み合わせは100以上
実演では、浅本氏が実際にエスプレッソコーヒーを淹れながら、プロならではの目線でマシンの特徴を紹介した。
前面カバーを開くと3つのタンクがあり、右下には水タンク、右上にはコーヒー豆がセットできるようになっている。また抽出のたびにコーヒー豆を挽くグラインダーも内蔵されており、挽きの粗さはレバーで5段階変えられるという。これに対し浅本氏は「挽き具合を変えられるマシンはほとんどなく、深煎りなら粗めに、浅煎りなら細かめなど豆に合わせて変えられるのはいいですね」と言う。
続いて電源を入れると、まず始まったのが洗浄だ。これは必要に応じて自動で行なわれるそうで、全体のお手入れのほぼ7割は自動で行なわれるという。「美味しいコーヒーを入れるためには、マシンが清潔であることが大切ですが、お手入れはとても手間がかかります。それを自動でやってくれるのは大変ありがたい」。自分で行なう必要のあるコーヒーかすを捨てるタイミングなどは、表示で知らせてくれるという。
操作はタッチパネルで行なうが、スマホ同様、画面をスワイプしたり、タッチして簡単に操作できる。ドリンクメニューは、エスプレッソやカプチーノ、カフェラテなど9種類で、それぞれのドリンクの抽出方法をきめ細かく設定でき、その組み合わせは100を超えるという。
カバー裏には、コーヒー豆、水タンク、ガラ受け用のコンテナがセットされている
コーヒー豆容量は500g分と大容量
水タンクも2.3Lとたっぷり入る
タッチパネル式で、操作方法も分かりやすい
細かな設定で自分好みの味が登録できる
エスプレッソの場合、コーヒー豆の量(7段階)、抽出温度(5段階)、蒸らし時間(オフ/長い/短い)が好みに合わせて設定が可能。「豆の煎り方や挽き方によって、好みの味わいを引き出せる温度や蒸らし時間も違います。例えば、最近流行っている浅煎りの豆なら、細かめに挽いて抽出時間を高めにすると、その豆の美味しさが引き出されます」(浅本氏)。設定内容は保存され、次回の抽出時は同じ設定で入れられるほか、10人分まで、1人につき9種類のドリンクを設定できる「パーソナルカスタマイズシステム」も搭載している。
カップを置き、エスプレッソの抽出を実演した。ボタンを押すと抽出口が上から下りてきて、カップの高さぎりぎりで自動停止。これは「オートカップセンサー」によるもので、コーヒーの飛散を防止するだけでなく、最適温度でクレマがきれいなコーヒーを抽出できるという。ちなみ2杯分の同時抽出もできる。
カップの高さに合わせ、抽出口の高さを自動調整する
2杯分も同時に抽出でき、付きっきりになる手間を省いてくれる
続いてミルクを使ったラテマキアートを抽出した。最初にミルクの入った専用ジャグをドッキングさせたら、あとは同じ手順で入れるだけ。冷えたミルクを使うことが多いため、まずヒートアップ機能でミルクを温めてから抽出が始まり、レイヤーの美しいラテマキアートが完成した。このミルクやエスプレッソ、泡の比率も設定で好みに変えられるという。
高めのグラスでもちゃんと自動停止した
ミルクジャグは着脱可能。フタにはミルクの残量を検知するセンサーもついている
カフェのようにきれいなバランスのラテマキアートが入った
リビングやテラス、教室など、多彩なシチュエーションでの使い方を提案
発表会では、家族のブランチやフラワーアレンジメント教室、友人を招いたテラスでのお茶会、夫婦の夜のティータイムの4シーンをイメージした映像を上映。また会場にも4つのスタイリングされた空間が用意され、実際にマシンでコーヒーを淹れながら、暮らしのシーンにどのように溶け込んでいくか、体験できるコーナーが設けられた。
フラワーアレンジメント教室など、人が集まる教室にもマッチする
休憩タイムにお茶菓子と一緒に
100Vの電源があればテラスにも設置できる
デザイン性が高いのでおしゃれなカフェやキッチンに
本体サイズは、595×487×455.5mm(幅×奥行き×高さ)。電源は単相100V(50Hz/60Hz共用)。
CVA6800の発売を記念して、ミーレ・センター表参道で22日~31日(25日休業)、浅本氏監修のコーヒーやフードが楽しめるスペシャルカフェ「サマーカフェ@ミーレ表参道」を開催する。
関連リンク ミーレ・ジャパン 製品情報
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