現行のRyzen Threadripper 3990X
ライブドアニュースにて、スポニチによって実施された将棋の永瀬拓矢王座と藤井聡太二冠による対談全文が掲載されている。このなかで藤井二冠は、本当は「Zen 3」ベースのThreadripperを買いたかったが、待てずに現行のThreadripperを買ったというエピソードが披露されている。
インタビュー終盤で記者が、「今ではすっかり藤井先生の趣味として定着された自作パソコンのお話もお聞かせください。いつのまにかRyzen Threadripperを導入されていますね。これはいつごろ導入されたのでしょうか? 2月の発売すぐですか?」と訊いている。
CPUの正式なブランド名を伝えているのみならず、その後の質問で「10月8日には『Zen3』が発表されるそうですね」とも訊いており、どうやらこの記者はかなりパソコンに詳しい人のようだ。
さて、藤井二冠の回答だが、Threadripperを購入したのはわりと最近。二冠は8月20日に行なわれたインタビューで、「落ち着いたらパソコンを1台、組みたいなと思います」と発言しており、この1カ月以内に購入したようだ。また、直近の別のインタビューでは購入したのが50万円の3990Xだったことも伝えられている。そしてメモリは同CPUがサポートする最大容量である256GBを搭載しているという。
記者がZen 3について問うと、藤井二冠は、もともとはZen 3を買いたかったのだが、ちょっと早まって現行製品を購入したのだと回答。おそらく、欲しすぎてZen 3まで待てなかったのだろう。
また、藤井二冠のパソコンは、将棋ソフトに特化させており、GPUは最低限のものしか搭載していないため、Threadripperを積み、全体の価格は70万円もかかっていながらも、ゲームは不得意な構成だという。
ちなみに、Zen 3の話題となったところで、永瀬王座も「(Zen 3 Threadripperにすれば)、NPS(1秒間に局面を読むスピード)が上がるということなんですか?」と合いの手を入れており、王座もどうやらパソコンでの将棋ソフトのプレイについて、ある程度の知識を持っていることが覗える。
ただ、Zen 3にアップグレードすればNPSは上がるものの、Zen 2からでは1.2倍程度に留まるそうだ。この20%のために50万円したCPUを買い換えるかどうかについて、藤井二冠は迷っているようだ。
しかし、CPUを交換して、余ったZen 2でもう1台組めるとも話しており、Zen 3への移行は待ったなしのように見える。
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