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 AMDは1日(日本時間)、モバイル向けの第7世代のAシリーズAPU 9モデルを正式発表した。
 第7世代APUはCarrizoと同じExcavatorコアを採用しながら、DDR4-2400メモリをサポート。また、AVFS(Adaptive Voltage and Frequency Scaling)技術をパートごとに最適化することで、性能と電力効率を高め、製造プロセスの最適化によって高クロック化を達成した。
 これにより、同じTDP 15Wという条件下では、2014年に投入したKaveriと比較して性能が56%向上した。同時期でIntelのCore i5-4200UとCore i5-6200Uを比較すると25%しか性能向上しておらず、AMDは2年間でIntelの2倍以上の性能向上を実現できたとアピールする。GPUコアもGCNを踏襲するが、動作クロックは最大1GHzとなった。
 ラインナップは下表の通り。

SKU

ベースクロック

最大クロック

TDP

Radeon

FX-9830P

3GHz

3.7GHz

35W(25~45W cTDP)

R7

FX-9800P

2.7GHz

3.6GHz

15W(12~15W cTDP)

R7

A12-9730P

2.8GHz

3.5GHz

35W(25~45W cTDP)

R7

A12-9700P

2.5GHz

3.4GHz

15W(12~15W cTDP)

R7

A10-9630P

2.6GHz

3.3GHz

35W(25~45W cTDP)

R5

A10-9600P

2.4GHz

3.3GHz

15W(12~15W cTDP)

R5

A9-9410

2.9GHz

3.5GHz

15W(10~25W cTDP)

R5

A6-9210

2.4GHz

2.8GHz

15W(10~15W cTDP)

R4

E2-9010

2GHz

2.2GHz

15W(10~15W cTDP)

R2
 OEM出荷の際にゲームライセンスが1本バンドルされ、A9は5タイトルの中から1つ、A10/A12/FXシリーズは8タイトルの中から1つ自由に選べる。搭載システムとしては、HPが液晶360度回転型の「HP ENVY x360」を出荷開始する。
 なお、現在台湾・台北で発表会が開かれており、その模様および詳細は追って追記する。

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投稿者 chintablog

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