イラスト(左)を実写風(右)に変換できる
 米NVIDIAは23日(現地時間)、リアルタイムペイントツール「NVIDIA CANVAS」のベータ版を無償公開した。利用にはGeForce RTXシリーズのGPUが必要。
 同社が開発したAIアートツール「GauGAN」同様、AIによるディープラーニングモデルを活用したもの。草や雲などの実世界の素材のパレットを使用し、単純な形状や線をスケッチすることで、写真のような実写風の画像が完成する。
 現時点では、スタイルは9種類、空や山などの素材は15種類収録しており、作品を出力してPhotoshopでインポートすることもできる。

 このツールは、敵対的生成ネットワーク(GAN)と呼ばれるAI技術を使用して動作するもので、GANは生成ネットワークと識別ネットワークで構成されている。
 プロセスとしては、生成ネットワークは素材マップを画像に変換する役割を担い、識別ネットワークは現実の池や湖に反射があると学習しており、生成ネットワークにそのような模倣画像を作成するよう指示することで、リアリティに富んだ画像が生成される。GANはNVIDIAのDGXシステムを活かし、500万以上の画像を使って学習しているという。

関連リンク NVIDIAのホームページ ニュースリリース(英文)

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投稿者 chintablog

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