KDDI株式会社は10月13日、株式会社KDDI総合研究所、国立大学法人東京医科歯科大学と共同で、「スマホ依存」の改善に向け、アプリを活用する特定臨床研究を開始したと発表した。
スマホ依存は疾病ではないものの、スマートフォンの過剰な利用により、体力や成績が著しく下がるなど、普段の日常生活に支障をきたす症状のこと。患者は主に中学生・高校生などの若年層が多く、学校などでのストレス、家庭内不和などが引きがねとなることもある。
疾病ではないため、具体的な薬などによる治療のすべがなく、家族支援や親子間のコミュニケーション改善などによって対処しているのが現状だ。
特定臨床研究では、KDDIとKDDI総研が提供する「みまもるZO」アプリを活用。子どものスマートフォン利用状況に応じて保護者用のアプリに適切なタイミングで子どもとのコミュニケーションの取り方を助言する機能などを実装し、親子間のポジティブなコミュニケーションを促進させるための介入を行なう。
スマホ依存の改善に向けた「みまもるZO」
KDDIは本特定臨床研究や脳神経科学とAIを活用したスマホ依存の研究結果などをもとに、2024年以降に医療現場での利用を想定したスマートフォンアプリの実用化を目指す。
関連リンク KDDIのホームページ ニュースリリース
関連記事
コロナ禍でゲーム障害などが1.5倍以上増加。KDDIら調べ 〜コロナ患者は5.67倍リスクあり
2021年10月14日