TSMCの液浸露光7nmノードで製造されるGPU「Radeon VII」
 Taiwan Semiconductor Manufacturing Company(TSMC)は3日(台湾時間)、同社のOpen Innovation Platform(OIP)に基づいた、完全版の5nmプロセス設計基盤の提供開始を発表した。
 同社によれば、5nmプロセスはすでにリスク生産段階に入っており、5Gおよび人工知能市場をターゲットに、次世代のハイエンドモバイルやHPCアプリケーションへ“新レベル”の性能と電力最適化を提供するとしている。
 5nmプロセスでは、同社の7nmプロセスと比較して、同じCortex-A72コアで1.8倍のロジック密度と15%の速度向上を実現できるという。
 5nmプロセスは、EUVリソグラフィ(極紫外線露光)で製造され、製造プロセスの簡略化によって歩留まりの優れた改善を遂げ、同社の以前のノードと比較しても、同じ開発段階で優れた技術的な成熟度を達成しているとアピールしている。

関連リンク TSMCのホームページ ニュースリリース

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投稿者 chintablog

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